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遠野物語―付・遠野物語拾遺 (角川ソフィア文庫)
![]() ![]() | 遠野物語―付・遠野物語拾遺 (角川ソフィア文庫) 価格: ¥ 500 / 発売日: 2004-05 売上ランキング: 6988 / 通常24時間以内に発送 おすすめ度: ![]() 感想: 日本民俗学の古典として余りにも有名な作品である。文語で書かれた箇所は、今となっては読者を選んでしまうが、文句なしの名文であり、本書は優れた文学作品だとも言える。本書は、遠野の地で語り継がれてきた伝説を採集したもので、日本民俗学の端緒と言ってよい。中身自体は、単なる昔話の羅列であり、余りにも素朴で、やや退屈ですらあるが、かつての遠野の風俗や言語を巧みに伝えており、興味深い。私は本書の舞台の一つである早池峰山に登ったことがあるが、本書を読んでからこの地を訪れると、また違った風景が見えてくるに違いない。 遠野物語と遠野物語拾遺を合わせて299話の短編集、一話平均約400字。 遠野物語は、民間信仰、栄枯盛衰、山中での出来事、妖怪、動物、行事、昔話など素朴な話が集められている。みな懐かしい感じがし、お伽やグリム童話といった説話のような説教じみた堅苦しさはない。話からは間接的に当時の人々の考え方や習俗、道徳観が伝わってくる。古今の文化の変化を考えると興味深い。民俗学の重要な史料となっている事も頷ける。 拾遺は題名のごとく残りの雑多なものという感じである。たとえば、当時(明治から昭和初期)の流説も混じっているようである。今で言う「口裂け女」「ターボじじい・ジャンピングばばあ」「こっくりさん」のようなもの。これはこれで当時の風俗を垣間見たようで面白い。あるいは、「先祖伝来の、開けると目がつぶれる箱、なるものを今の代の主人がどうしても見たくて開けたら、布が入っていただけだった。」という話では、近代化に伴い、未知に対する畏怖の消失が現れている様で興味深い。 |
遠野物語 (集英社文庫)
![]() ![]() | 遠野物語 (集英社文庫) 価格: ¥ 540 / 発売日: 1991-12 売上ランキング: 17220 / 通常24時間以内に発送 おすすめ度: ![]() 感想: 『遠野物語』です。 『遠野物語』『女の咲顔』『涕泣史談』『雪国の春』『清光館哀史』『木綿以前の事』『酒の飲みようの変遷』を収録しています。 遠野物語は、岩手県遠野地方に古くから伝わっている伝説、民話、昔話などを収集したもの。 天狗、フツタチ、雪女、ザシキワラシといったものたちを、活き活きと描いています。 他の6編は、エッセイというには深く、論文というのは堅苦しくないですが、いずれも日本人の文化について考察した民俗学の文章です。 特に、「歴史は私などの見るところでは、単なる記憶の学ではなくて、必ずまた反省の学でなければならぬのである」という言葉が印象的でした。 柳田国男が35歳のとき(明治43年、1910年)に発表した衝撃作。もっとも、発表当時は、あまりに内容が異色だったため、世の中からほとんど無視されたらしい。 すなわち、内容は、平地に住む人(平地人)のことではなく、山に住む人(山神山人)のことに終始する。しかし、柳田氏は、これを「目前の出来事」だ、という。そして、「現在の事実」なのだから、それだけで立派な存在理由がある、と。 さらに、「目前の出来事」「現在の事実」にもかかわらず、人の耳に経ることは多くなく、人の口と筆とを倩う(やとう)ことがはなはだわずかだ。「目前の出来事」「現在の事実」を無視しようとするそれらの人々は、「外国に在る人々(献辞)」のようだ。そして、願わくは、それら「外国に在る人々」「平地人」を戦慄せしめよ、と(序文)。 この本には、「遠野物語」の他、「笑顔」「泣くこと」等について書かれたエッセイ6篇を収める。「泣くこと」について書かれたエッセイで、柳田氏は、歴史は反省の学問で、この世の中がどう変わってきたか、何と何とが特に著しく変わってしまったか、考える必要がある、という。そして、そのためには、「前のことを直接見聞している人」が相当数必要だ。そして、その条件に、観察が無私なこと、過去というものに神秘性を感じること、祖父の活き方考え方に対する敬虔な態度があること等をあげる(P113)。柳田氏の研究の方法論を垣間見るようで、興味深い。 |
遠野物語 (新潮文庫)
| (Amazonで詳細をみる) | 遠野物語 (新潮文庫) 価格: / 発売日: 1973-09 売上ランキング: 237882 / おすすめ度: ![]() 感想: 一つ一つが何気なく語られているのだが、そこに物凄く深い人間の諸相が現れ ている。柳田は語られた話をそのまま著述したのだろうが、遠野に伝わる伝承 をそのまま著述しようと思ったと言うそれだけで、柳田の情熱がわかる。 昔話好きにも民俗学を勉強したいと思っている人にも、文学好きにも絶対お勧 めです。 短い話が一杯入っているので、何気なく手に取って、どこからともなく読んでも良いと思う。 柳田は、当時流行していた私小説を好いていなかったそうだ。あまりにも下ら |
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